STAFF STARTが企画・運営する日本最大級の接客コンテスト「STAFF OF THE YEAR」。2021年の初開催でみごと3rd Prizeを受賞し、その後も店舗スタッフとして第一線で活躍し続けてきたのが、mysticの森川小百合さんです。
そんな森川さんが2026年6月25日、自身のブランド「lilium by lily」を立ち上げました。アパレルの世界に飛び込んだきっかけから、ブランドへの思い、そしてスタッフへのメッセージまで、たっぷりお話を伺いました。
ご自身のブランド「lilium by lily」の立ち上げ、おめでとうございます!今日はブランドの立ち上げから森川さんご自身のことまでお話を伺いたいと思っております。よろしくお願いします。
ありがとうございます!よろしくお願いします。

そもそも、森川さんがアパレルの世界に飛び込んだきっかけは何でしたか?
姉がアパレルのお仕事をしていて、その姿にずっと憧れていました。姉はmysticではない別のブランドで働いていたのですが、キラキラと輝いている姿を見て、「自分もこの世界に入りたい」と思ったのが最初のきっかけです。
アパレルでの仕事で、転機だと感じた瞬間はいつですか?
転機はいくつかあるのですが、一番大きかったのは、学生アルバイト時代に尊敬していた店長から「一緒に新宿に来ないか」と声をかけていただいたことです。
当時は、大阪の専門学校に通っており、学生アルバイトとしてアパレルスタッフをやっていました。卒業と同じタイミングでアパレルスタッフも卒業するつもりで、別の業界への内定も持っていました。でも、そのタイミングで当時の店長に「一緒に新宿に来ないか」と声をかけていただきました。店長のことが本当に好きで、尊敬していたので、「行きます!」と即答してしまいました(笑)。内定を全部蹴って大阪から新宿へ。今思えば、あの一歩がなければ今の自分はなかったと思います。
自社ブランド「lilium by lily」を立ち上げようと思ったきっかけはなんですか?
会社のブランド長から「社内で新しいブランドを立ち上げていきたいが、やってみないか?」と声をかけていただいたのがきっかけです。自分でブランドを立ち上げるなんて大変なことだとは思ったのですが、「なんか楽しそう!」と思ったら、「やってみます」と言っていました。
コンセプトから何から、全部自分で考えるというのは、やりながら知っていく感じでしたね。去年の冬頃から動き始めて、半年ちょっとでここまで来た、というイメージです。
ブランド名「lilium by lily」に込めた思いと、どんな人に届けたいかを教えてください。
「lilium(リリウム)」というのは、ユリの花のラテン語名で、もともと私が大好きなお花なんです。ブランドを立ち上げるにあたって、等身大の自分で、自分自身が純粋に着たいと思えるものを作りたいと考えました。
私も20代後半で、だんだん「どんな服を着ればいいんだろう」と迷い始めていました。同世代の友人たちは、シンプル・きれいめな服を選ぶようになっていくんですよね。自分自身もライフスタイルや周りの目を優先した服選びになってしまって、”本当に好きなもの”を着られていない。でも、そんな中でも自分らしさは大切にしたい、という気持ちがあって。
私自身が可愛いものが好きで、SNSでも「大人かわいい」というコンセプトを発信してきたので、そこにつなげていきたいと思っています。ターゲットは20代後半〜30代の女性です。好きな服を、大人になっても着続けていい――そのことを伝えていきたいんです。

まさに私自身も何を着るべきなのか…と迷子状態だったので、すごく刺さりました!
嬉しいです!好きなものを好きなだけ着ていたい、だからこそこのブランドを作りたかったんです。
ブランド立ち上げで大変だったことはありましたか?
LOOK撮影のときは一時パニックになりました(笑)。ブランドのイメージをLOOKで表現したかったので、考えることがたくさんあって。でも、mysticのチームのみんながサポートしてくれたので、一人ではないことに気がつき、本当に心強かったです。結果として、どの作業も最終的には「楽しかった」で終えることができました!
店舗スタッフとして働く中で、苦労した経験はありますか?
東京に来たタイミングがちょうどコロナ禍と重なって、急にお店が閉まってしまいました。その時、たまたま自分がSNSやSTAFF START投稿をやっていたので、お客様とつながり続けることができて、本当にありがたかったです。
ただ、店頭メインの接客からオンラインを軸とした接客に切り替えるのは、思ったより難しかったです。お客様とのコミュニケーションの取り方が全然違うので、どうすればオンラインでもちゃんと気持ちが伝わるか、試行錯誤しました。あの経験が、今の自分のオンライン接客スタイルを作ってくれたと思っています。
アパレルの仕事とオンライン発信、どちらも全力で続けてきた森川さん。そのポジティブなパワーの源はどこにあるのでしょうか。ここからは、STAFF OF THE YEARについてお聞かせください。森川さんは、初開催となる2021年の大会で3rd Prizeという輝かしい功績を残していただきました!
ありがとうございます!あの受賞は本当に自分にとって大きな出来事でした。家族も友人もみんな見てくれていて、感動したって連絡をたくさんもらって。みんなが喜んでくれたのがすごく嬉しかったですし、勇気を出して参加してよかったと心から思いました。

「STAFF OF THE YEAR」に挑戦しようと思ったのはなぜですか?
これも、お声がけいただいたのがきっかけです(笑)。「楽しそう!やってみよう」という気持ちで挑戦しました。
受賞した時は、正直「選ばれないだろう」と思っていたので、本当に驚きました。周りの方々がすごすぎるし、自分は接客がそこまで得意とも思っていなかったので……「え、まさか!」という感じでしたね。
受賞したことで、ご自身に何か変化はありましたか?
もう、180度変わりました。
以前は、店長をやりながらも「自分はSNSの人と思われているだけじゃないか」という気持ちが、どこかコンプレックスになっていたんです。でも、STAFF OF THE YEARで選んでいただいて、「SNSを活用した接客」というスタイルが認められたんだと実感できました。
それがすごく大きな自信になって、スタッフとの向き合い方も変わりましたし、社内でもSNSまわりの仕事を任せてもらえることが増えました。本当に、人生が変わったと思っています。
今年のSTAFF OF THE YEARに参戦するスタッフの皆さんへ、一言!
どんな結果になったとしても、得られるもの・感じるものは必ずあります。私自身、決勝にいけない年もありましたが、それでも挑戦してよかったと心から思っています。
まずは本気で、目の前のお客様にコミットする気持ちで。全力で楽しんでください!

受賞を経て、さらに自信をつけて輝き続ける森川さん。ここからは、店舗スタッフとして働くことへの思いをお聞きしたいと思います。
この仕事が、本当に素敵で大好きなんです。お客様の人生に関わらせてもらえる場面がたくさんあって、それが本当にやりがいです。
店舗スタッフとして働くことの魅力はどんなところですか?
人生の中で、直接話せる人ってそんなに多くないと思うんです。でも接客業、特に店頭に立つ仕事は、1日に何人もの方とお話できる。その出会いの一つ一つがご縁で、中には長くお付き合いが続いていく人もいる。
学生だったお客様がいつの間にか結婚して、お子さんと一緒に来てくださるようになる。そのお子さんの服を一緒に選ばせてもらえる。お客様の人生を一緒に歩んでいるような感覚があって、「お客様とともに生きてるな」って感じる瞬間があるんです。
結婚式のワンピースや、前撮りのドレス選びを相談してもらうこともあって、そういった大切な場面に関われるのが、この仕事の魅力だと思っています。
ブランドの今後の目標を教えてください。
まずはlilium by lilyを着て輝くスタッフを作っていきたいです。お客様はもちろんですが、ゆくゆくはlilium by lilyとして一つのお店を持てたら最高だと思っています。
mysticのスタッフがlilium by lilyを着るという感覚を超えて、「lilium by lilyを着るために来るスタッフがいる」という世界になったら嬉しいですね。

店舗スタッフとして輝きたい方へ、メッセージをお願いします。
接客って、1時間に1回は落ち込むことがあるぐらい、心が折れる瞬間がたくさんあると思います。勇気を出して声をかけたのに断られてしまうことも、全然あります。
でも、嬉しいと感じさせてもらえるのも、お客様との会話から生まれるもの。日々、一客入魂の気持ちで、でも思い詰めすぎずに「楽しむ」ことを大事に。一緒に、ファッション業界を盛り上げていきましょう!
自身のブランド立ち上げを目指しているスタッフへ、一言お願いします。
私もまだ出発したばかりなのですが……「見てる人は見ています」。
頑張っていることって、自分が意識していない時でも、ちゃんと周りに伝わっています。通り過ぎた時にさりげなく「今日すごい楽しそうだったね、頑張っていたね」って言ってくれる人もいたりして。感情って、ちゃんと伝わるんだなって実感しています。だから、まずは目の前のことに全力で。見ていてくれる人は必ずいます。
おわりに
STAFF STARTは、森川小百合さんのこれからを全力で応援しています。
店舗スタッフ(販売員)という仕事は、お客様の人生に寄り添い、ともに歩んでいける、本当に素晴らしい職業です。STAFF STARTは、そんなスタッフの皆さんが毎日輝けるよう、これからもサポートし続けていきます。
“好き”を仕事に、努力し頑張る人を応援する――「STAFF OF THE YEAR」はまさにその想いを体現したイベントです。単なるコンテストではなく、職業観を変え、業界に光を灯す社会的ムーブメントとして、これからもアップデートし続けていきます。
森川さん、そしてすべての店舗スタッフの皆さんの挑戦を、私たちはいつも応援しています。

