ニトリ様では、ECにおける「リアルな生活提案」を実現する手段としてSTAFF STARTを導入。スタッフによる投稿コンテンツを軸に、購買体験の向上と売上貢献を同時に推進してきました。
第4弾となる今回は、そんなニトリ様が見据える「これからの挑戦」に迫ります。Miraklマーケットプレイスの導入、グローバル展開、そしてスタッフの力を最大化する仕組みづくり、そして変化を恐れず進化し続けるニトリ様の戦略と、その中心にある「人」への思いをお届けします。
マーケットプレイスで「暮らしのすべてを担う」存在へ
「暮らしに関する困りごとを相談でき、助けてくれる。ニトリにくれば生活の全てが賄えるという安心感のある存在」になること。
デジタル販売事業推進室の塚本さんは目指す方向をこのように語ります。
その実現に向けた大きな一手が、マーケットプレイスの本格導入です。自社商品にとどまらず、「暮らし」を軸にさまざまなブランドと連携し、より幅広い選択肢を顧客に提供していく構想が着々と進んでいます。

ニトリ様のマーケットプレイス戦略は、自社のECサイト「ニトリネット」を他社にも開放し、単なる「家具販売店」から「暮らしの総合ポータルサイト」へと進化させる大きな転換点となっています。具体的には、以下の3つの柱を中心に展開しています。
1. 「暮らし」に関わる品揃えの劇的な拡充
これまでのニトリ自社製品(家具・家電)の枠を超え、ベビー用品、健康・美容器具、ペット用品、ガーデニング用品、介護サポート用品など、ニトリが自社で在庫を持っていなかったカテゴリーを外部パートナーの出店によって補完します。
2. シームレスで安心な購買体験の提供
外部企業の商品であっても、ニトリネット上の検索結果に自社商品と並列で表示されます。Mirakl社のシステム基盤を活用することで、ユーザーは従来のニトリネットと同じ操作感で買い物が可能になります。出品商品には「マーケットプレイス」のリボンが表示され、販売元を明確にしつつ、ニトリのプラットフォームとしての信頼性を担保しています。
3. 顧客データ活用と物流リスクの最適化
自社で在庫を抱えるリスクを抑えつつ、多様なカテゴリーを展開することで、幅広い顧客層の購買データを集積します。これを元に、店舗とECを融合させたOMO戦略を加速させ、2032年度の売上高3兆円という高い目標に向けた「EC改革」の中核として育てていく方針です。
上記のように、ニトリ様は自社の強みである集客力とブランド力を外部パートナーにも解放することで、他のマーケットプレイスとは異なる「住まいと暮らしに特化した専門性の高いマーケットプレイス」を目指しています。
家具・インテリア業界において、自社ブランドを主軸とする企業が大規模な外部マーケットプレイスを本格展開するのは日本初で、この取り組みは今後のEC戦略における重要な柱となっていくでしょう。
グローバル展開と「体験の統一」という思想
さらに、2027年度に向けては、中国・アジアを中心とした海外出店の拡大も加速しています。先行して強固な事業基盤を築いた台湾での知見をモデルケースとし、他エリアへと展開を広げていく計画です。
注目すべきは、単なる出店拡大にとどまらない、「どの国でも同じニトリ体験を提供する」という一貫した思想です。
・ロゴやブランドイメージの統一
・日本商品を海外でも展開
・多様な店舗形態(小型店含む)の開発
これらを通じて、グローバルにおけるブランド認知の確立を目指しています。世界中のどの店舗を訪れても、「ニトリらしい体験」が待っている。そんな未来を、ニトリ様は描いています。
成長戦略の鍵は「スタッフの力」にある
マーケットプレイスの導入もグローバル展開も、最終的にお客様へ届けるのは「人」です。こうした成長戦略の中で、より重要性を増しているのがスタッフ1人ひとりの存在です。
店舗数の拡大に伴いスタッフ数も増加する中、1人ひとりがコンテンツを発信し、影響力を持つことができれば、その総量は極めて大きな価値を生み出します。ニトリ様はその可能性を、STAFF STARTという仕組みを通じて最大化しています。

「発信すること」が、成長につながる仕組みへ
ニトリ様ではすでに、新入社員研修へのSTAFF STARTカリキュラムの導入を実施。投稿を「教育のアウトプット」として位置づけ、学んだ内容をコンテンツとして表現することを、スタッフ成長の一プロセスとして組み込んでいます。
さらに、スタッフの投稿活動と自己成長を連動させる独自の仕組みも整備されています。
・教育マイレージ制度:投稿に応じて教育マイルが付与され、追加教育の受講や研修参加など、自己実現の機会に還元される仕組み
・インセンティブ設計:投稿数・売上・PVに応じた、四半期ごとに上位者へニトリメンバーズポイントを付与など、成果が見える形で評価される仕組みを用意
・キャリアへの架け橋:コンテストの結果などをきっかけに本部との交流が生まれ、商品部や本部への移籍というキャリアチェンジをつかみ取れる可能性も
給与だけではないメリットを大きく広げることで、スタッフが「発信することを楽しめる環境」を整えているのです。
STAFF STARTは「自己実現の場」へ
ニトリ様は製造・物流・販売までを一貫して自社で担う企業——そんなニトリ様だからこそ、スタッフにとっても多様なキャリアの可能性が広がっています。
その中でSTAFF STARTは、
・発信力
・提案力
・表現力
を磨く実践の場として機能しており、投稿の積み重ねがスタッフ自身の成長と自己実現につながっています。
実際に、採用活動においてもSTAFF STARTの取り組みが紹介されるなど、スタッフの成長機会としての魅力が企業ブランディングの観点でも重要な役割を果たしています。
まとめ:進化し続ける組織と、その中心にある「人」
「過去の成功にとらわれず、常に変化し続けることをニトリでは重要視しています。これまでのやり方が、これからも通用するとは限らない。マーケットプレイスの導入、グローバル展開もすべて前提を疑うところから始まっています。」
デジタル販売事業推進室室長の岡本さんは、このように語ります。

そしてニトリ様の挑戦の中心には、スタッフ一人ひとりの存在があります。店舗が増えるほど、スタッフが増えるほど、その発信力と影響力はブランド全体の成長に直結していく。STAFF STARTが目指すのは、その一人ひとりの熱量を束ね、ニトリ様の未来を共に切り拓く基盤であり続けることです。
変化し続けるニトリ様と、そこで輝き続けるスタッフたちの活躍から、これからも目が離せません。
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取材ご協力

株式会社ニトリ
デジタル販売事業推進室 室長
岡本孝正

株式会社ニトリ
デジタル販売事業推進室 企画・WEBマーケティンググループリーダー
塚本悠太

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